精選版 日本国語大辞典 「投機」の意味・読み・例文・類語
とう‐き【投機】
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もともとは機会に乗じること、確実な成算のない偶然的事象によって損益を生じる極端な冒険的行為をいうが、経済用語としての投機は、思惑によって商品、有価証券等の市価(相場)の変動から生じる差益の獲得を目的として行う取引行為をいう。思惑とは、市価の値上りまたは値下りを見込むことをいう。類似の対応用語に、投資investmentがある。投資は、反対給付として果実(利子、利益)を得ることを主目的とする点で投機と異なるが、現実に投資と投機を区別することはきわめて困難である。投機の対象は、価格が変動し、しかもその見通しのたてにくいものであればなんでもよく、繊維、穀物、貴金属、株式、外国為替(かわせ)などはその典型である。日本では、国土条件から土地が有力な投機対象になる。投機取引では市価の下向きを予想する者が売り方となるが、これを思惑売り、弱気、売り越しという。これに対し、市価の上向きを予想する者は買い方となり、これを思惑買い、強気、買い持ちという。投機は、売買差益をねらう点では一般商品売買と同じであるが、物品そのものの売買を目的とする実需取引と異なり、市価変動の結果としての差益(差損)を清算して取引を終了させるところに特色がある。思惑が狂った場合を思惑はずれという。投機取引は、先物(さきもの)取引または先物売買によることが多いので、思惑はずれによる危険を避けるため、掛けつなぎ(ヘッジング)をする。
[森本三男]
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…ただ投資家の性格や資金の内容,量によって投資対象が限定されるため,リスクの少ない安全性の高いものを選び,中・長期的な値上がり差益をねらって投資することもある。また株式投資の場合,投資期限を定められた信用取引やきわめて短期間で値ざやをかせごうとするやり方は〈投機〉といい,それだけリスクが多く安全性が低くなり,思惑どおりいかなかったとき,大きな損となる。機関投資家や法人の株式投資は政策投資と純投資に分かれ,政策投資は会社乗っ取り,事業または融資系列の強化,株式安定工作などを目的として株式を取得する投資で,純投資は株式の配当と値上がり差益の取得を目的とした投資である。…
…商品や有価証券(主として株式)を,実需や中長期の投資目的に基づく売買ではなく,売値,買値の価格差金を目的として,投機的に売買し,その差金で生計をたてることを職業とする者をいう。多くは,清算取引や信用取引なども利用し,多額の売買をする。…
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