抜取検査(読み)ぬきとりけんさ

精選版 日本国語大辞典 「抜取検査」の意味・読み・例文・類語

ぬきとり‐けんさ【抜取検査】

〘名〙 製品検査法の一つ。製品の一部を抜き取って検査し、全体状況統計学的に推測しようというもの。サンプリング調査。〔推計学の話(1949)〕

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百科事典マイペディア 「抜取検査」の意味・わかりやすい解説

抜取検査【ぬきとりけんさ】

品質管理の代表的な方式。ほぼ同じ条件で製造された品物の一仕切り(ロット)を対象とし,その一部を無作為に抜き取って検査し,その結果から推測統計学応用して仕切り全体の合格,不合格を決定する。全数検査が適当でない場合や,検査をすれば品物が破壊される場合などに利用JIS規格がある。→無作為抽出
→関連項目ロット(統計)

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世界大百科事典 第2版 「抜取検査」の意味・わかりやすい解説

ぬきとりけんさ【抜取検査 sampling inspection】

品質管理に関する用語。JISでは,検査とは〈品物をなんらかの方法で試験した結果を,品質判定基準と比較して個々の品物の良品・不良品の判定を下し,又はロット判定基準と比較して,ロットの合格・不合格の判定を下すこと〉と定義されている。検査には,すべての製品を検査する全数検査と,〈検査ロットから,あらかじめ定められた抜取検査方式に従って,サンプルを抜き取って試験し,その結果をロット判定基準と比較して,そのロットの合格・不合格を判定する〉(前掲JIS)抜取検査がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抜取検査」の意味・わかりやすい解説

抜取検査
ぬきとりけんさ
random test

製品の品質などを確認するため,任意にサンプルを抜き出して検査する製品管理の方法。大量生産方式によって生産される製品や農産物についてはこの方式によって行われることが一般的である。推測統計学の応用である。 (→悉皆調査 )  

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