押通す(読み)オシトオス

デジタル大辞泉 「押通す」の意味・読み・例文・類語

おし‐とお・す〔‐とほす〕【押(し)通す】

[動サ五(四)]
押して通す。また、無理に通す。「法案を―・す」
その主張状態などを無理をしても変えずに貫く。「わがままを―・す」「和服で―・す」
[類語]押し切る粘り抜く頑張る徹する貫く一貫終始貫徹通す徹底終始一貫首尾一貫無理遣り無理強いて敢えて努めてできるだけ極力なるたけなるべく可及的必ずきっと絶対是非何としてもどうしても何がなんでも是が非でも押してたってどうぞどうかくれぐれも願わくはなにとぞなんとかまげてひとつ必死誓っててっきり違いないはず決まってすなわち否が応でも否でも応でもいやでもいやとも是非とも無理算段無理無体無理押し無理強制的強引強気強行独断独断的理不尽強硬頑強問答無用強要力尽く力任せ腕尽くごり押し断固一刀両断横柄威圧的否応無し頑として横紙破り横紙を破る有無を言わせず腕力に訴える横車を押す押し付けがましいねじ伏せる首に縄を付ける遠慮会釈もない遠慮高圧的高飛車頭ごなし押し付ける一方的豪腕

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精選版 日本国語大辞典 「押通す」の意味・読み・例文・類語

おし‐とお・す‥とほす【押通】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. むりにとおす。貫きとおす。また、歩き通す。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「鎌倉まで押し通す覚悟だ」(出典:東京灰燼記(1923)〈大曲駒村〉八)
  3. どこまでもやり抜く。主張などを終わりまで変えない。
    1. [初出の実例]「芸妓でおしとほしてやって見ると、さも手軽さうにいふけれども」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一三)

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