拳拳服膺(読み)ケンケンフクヨウ

デジタル大辞泉 「拳拳服膺」の意味・読み・例文・類語

けんけん‐ふくよう【拳拳服×膺】

[名](スル)《「礼記中庸から。「服膺」は胸につけて離さない意》心に銘記し、常に忘れないでいること。
父親のその遺言を―し」〈梅崎砂時計
[類語]銘記銘ずる覚える記憶牢記ろうき暗記棒暗記丸暗記暗唱暗譜諳んずる肝に銘ずる胸に刻む心に刻む心に留める気に留める

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精選版 日本国語大辞典 「拳拳服膺」の意味・読み・例文・類語

けんけん‐ふくよう【拳拳服膺】

  1. 〘 名詞 〙 心中に銘記して常に忘れないこと。
    1. [初出の実例]「願治之君、志学之士、所拳拳服膺而弗一レ失也」(出典:敬斎箴(1655)序)
    2. 「父親のその遺言を拳拳服膺(ケンケンフクヨウ)し」(出典:砂時計(1954‐55)〈梅崎春生〉六)
    3. [その他の文献]〔礼記‐中庸〕

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四字熟語を知る辞典 「拳拳服膺」の解説

拳拳服膺

常に心にささげ持って忘れないこと。人の教えや言葉を常に心にきざんで大事に守ること。

[活用] ―する。

[使用例] 父親のその遺言を拳拳服膺し、信念をもって今まで生き抜いて来た[梅崎春生*砂時計|1954~55]

[解説] 「拳拳」はささげ持つこと。「服」は身につけること、「膺」は胸の意味で、「服膺」は心にとめて忘れないことをいいます。

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