拳酒(読み)ケンザケ

デジタル大辞泉 「拳酒」の意味・読み・例文・類語

けん‐ざけ【拳酒】

勝負をして負けた者が酒を飲む遊び。また、その酒。
音曲地口、見立て、―等に座敷をくつろげ」〈洒・魂胆惣勘定〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拳酒」の意味・読み・例文・類語

けん‐ざけ【拳酒】

  1. 〘 名詞 〙(けん)をして、負けた者が罰として飲む酒。拳の酒。けんしゅ。
    1. [初出の実例]「名月の遊、思ひ思ひの趣向、さんな、とうらいの拳酒(ケンザケ)」(出典談義本・無而七癖(1754)一)

けん‐しゅ【拳酒】

  1. 〘 名詞 〙けんざけ(拳酒)
    1. [初出の実例]「けん酒(シュ)・花酒盛などは、下戸・上戸わかたぬ一興なれば」(出典:評判記色道大鏡(1678)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例