持上る(読み)モチアガル

デジタル大辞泉 「持上る」の意味・読み・例文・類語

もち‐あが・る【持(ち)上(が)る】

[動ラ五(四)]
ほかから力がはたらいて物が上の方へ上がる。「荷物が―・らない」「地震で家の土台が―・る」
急に事が起こる。「やっかいな問題が―・る」「縁談が―・る」
学級担任教師生徒進級とともに同じ学級担任を続ける。「六年生まで―・って教える」
[類語]起こる起きる出来しゅったいする勃発ぼっぱつする突発する偶発する始まる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持上る」の意味・読み・例文・類語

もち‐あが・る【持上】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 高くあがる。上へあがる。
    1. [初出の実例]「堆はうづたかいとよむぞ、土の地からもちあかってこんもりと高を云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)二五)
  3. 事が発生する。事件が起きる。突然に事が起こる。
    1. [初出の実例]「まだまだ彼(あれ)どころぢゃない騒が発生(モチアガ)るから」(出典:初すがた(1900)〈小杉天外〉二)
  4. 何かを持って順次にあがる。持ってそのまま進みあがる。特に、学級担任の教師が生徒の進級とともに、その受持を続ける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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