指示(読み)シジ

デジタル大辞泉 「指示」の意味・読み・例文・類語

し‐じ【指示】

[名](スル)
物事をそれとさししめすこと。「地図上の一点指示する」
さしずすること。命令。「指示に従う」「指示を与える」「部下指示する」
[類語](1表示標示提示呈示例示内示明示示す指す指差す指し示す名指す名指し指摘指定指名/(2指図命令言い付けめいれい指令下命号令発令沙汰さた主命君命上意達し威令厳令厳命

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「指示」の意味・読み・例文・類語

し‐じ【指示】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しし」とも )
  2. ( ━する ) 物事をそれと指さして示すこと。そこにあることを示すこと。教え示すこと。
    1. [初出の実例]「盖是亡命山沢之民 所以指示三綱更開五教」(出典万葉集(8C後)五・八〇〇・序文)
    2. 「君若(も)一村に達するの路を指示し玉ふあらば、又何ぞ玉趾を煩はさんや」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一)
    3. [その他の文献]〔史記‐蕭相国世家〕
  3. ( ━する ) 人に知らせたり、人を指図したりすること。また、その知らせや指図。
    1. [初出の実例]「空中猶ほ亡魂ありて、暗裡に我に指示するなりと」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉一)
    2. [その他の文献]〔史記‐藺相如伝〕
  4. 中世箇条書の書き出しに用いられて、以下に旨趣を申し述べることを示す語。
    1. [初出の実例]「指示 一、小矢部・楠本両庄公事銭事、可有御知行之由蒙仰事、曾以不承及事候」(出典:大乗院寺社雑事記‐長祿二年(1458)一〇月一六日)

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普及版 字通 「指示」の読み・字形・画数・意味

【指示】しじ

指さし示す。〔史記、留侯世家〕四人四皓)壽を爲すことを已に畢(をは)り、(た)ちて去る。上(しやう)之れを目す。戚夫人を召し、四人のを指示して曰く、我之れ(太子)を易(か)へんと欲するも、彼の四人之れを輔く。已にる。動かししと。

字通「指」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の指示の言及

【行政指導】より

…法令上の用語ではなく厳密に定義することは難しいが,慣例的な用法では,行政機関が国民の自発的協力を前提として一定の行政目的を実現するように働きかける行為を指す。行政指導のうちには,勧告,指示などといった法律上の規定に基づいて行われるものもあるが,多くは,行政処分と異なり,法律の根拠を有しない事実上の行為として行われる。自治体が要綱などに基づいて実施する開発指導はその好例である。…

※「指示」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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