精選版 日本国語大辞典 「捜神記」の意味・読み・例文・類語
そうしんき サウシンキ【捜神記】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
中国、六朝(りくちょう)時代の志怪(しかい)書。20巻。東晋(とうしん)の歴史家干宝(かんぽう)(317ころ在世)の著。彼は当代一流の学者・文章家であったが、超自然的な摂理の虚妄でないことを明らかにしようとして本書を著した。当時これに類する志怪書が数多く著されたが、なかでも『捜神記』は、比較的初期のもので、文章も優れ、神仙、方士(ほうし)、占卜(せんぼく)、風神、雷神など天地の神々、吉兆、凶兆、孝子烈女、妖怪(ようかい)、異婚異産、死者の再生、幽鬼幽界、動物の報恩復仇(ふっきゅう)など、内容も多彩で、中国の説話の宝庫であり、また、唐代の伝奇など、後世の小説に題材を提供している点で、説話学や文学史上高く評価される。原テキストは失われ、現存のテキストは、明(みん)の万暦年間(1573~1619)の刊行である。八巻本も伝えられるが、20巻本のほうが原著のおもかげを、より色濃く伝えている。
[竹田 晃]
『竹田晃訳『捜神記』(平凡社・東洋文庫)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…また《易》や《周礼》などの古典に注を付けた。しかし干宝の名が後世に記憶されるのは,《捜神記》30巻を著したことによってである。《捜神記》は,南北朝時代を通じて数多く著された〈志怪小説〉と呼ばれる一群の怪異の記録の代表作。…
… 〈小説〉はもともとささいな雑記の集録であった。魏・晋以後二つの方向をとり,干宝の《捜神記》と劉義慶の《世説(せせつ)新語》とがそれぞれを代表する。前者は怪異談を集め,超自然への恐れを核とする幻想の拡大へ向かい,仏教や道教の霊験記の類と親近性がある。…
※「捜神記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新