捨言葉・捨詞(読み)すてことば

精選版 日本国語大辞典 「捨言葉・捨詞」の意味・読み・例文・類語

すて‐ことば【捨言葉・捨詞】

〘名〙
仮名草子・ぬれぼとけ(1671)中「思ひきるとはやるかたなさよ、心みだるるすてこと葉」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「『お鉄さん。ちとお出(いで)んなさい』と捨言葉(ステコトバ)で出て行く」
③ =すてぜりふ(捨台詞)③〔最新百科社会語辞典(1932)〕
④ 無責任にいいはなつことば。
寒川入道筆記(1613頃)愚痴文盲者口状之事「しにたきといふは浮世のすてこと葉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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