揚揚(読み)ヨウヨウ

デジタル大辞泉 「揚揚」の意味・読み・例文・類語

よう‐よう〔ヤウヤウ〕【揚揚】

[ト・タル][文][形動タリ]誇らしげなさま。得意げなさま。「意気揚揚と引きあげる」
「―と正面を向いて歩いている」〈漱石虞美人草
[類語]誇らしげ誇らか得得得意鼻高高誇らしい鼻が高い肩身が広い時を得顔したり顔自慢顔・自慢げ・自慢たらしい会心昂然こうぜん胸を張る得意満面得意顔勝ち誇る肩を張る肩で風を切るこれ見よがし有頂天優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるうぬぼれるのぼせるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔おご肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る大見得を切る高ぶるいい気誇示見せつける

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精選版 日本国語大辞典 「揚揚」の意味・読み・例文・類語

よう‐ようヤウヤウ【揚揚】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 得意なさま。誇らしげなさま。
    1. [初出の実例]「番長厚次所騎之馬頗揚々、於院御桟敷前優美之由、後日見人示之」(出典玉葉和歌集‐元暦二年(1185)四月二二日)
    2. 「揚々(ヤウヤウ)たるは誰が子、戚々たるは誰が子」(出典:鉄幹子(1901)〈与謝野鉄幹暮鐘)
    3. [その他の文献]〔荀子‐儒効〕

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普及版 字通 「揚揚」の読み・字形・画数・意味

【揚揚】ようよう(やうやう)

得意なさま。〔史記、晏嬰伝〕晏子、齊の相と爲り、出づ。其のの妻、門より其の夫を(うかが)ふ。其の夫、相のと爲り、大蓋を擁し、駟馬(しば)に策(むちう)ち、氣揚揚として、甚だ自得す。

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