損(漢字)

普及版 字通 「損(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] ソン
[字訓] そこなう・へる・うしなう

[説文解字]

[字形] 会意
手+員(えん)。〔説文〕十二上に「減るなり」と減損の意とし、員声の字とするが、声が異なる。孔門の閔損は字(あざな)は子騫(しけん)。騫は蹇足(けんそく)。員はもと圓(円)の初文で円鼎の意であるから、損とはその鼎足などを損する意であろう。それより増損・損益の意となった。

[訓義]
1. そこなう、いためる、かける。
2. へる、うしなう。
3. よわる、つかれる。
4. おさえる、そしる。

[古辞書の訓]
名義抄〕損 オトス・ソコナフ・ソコナハル・オホフ・スツ 〔字鏡集〕損 オトス・スクナシ・カケタリ・カコツ・スツ・オホフ・オヒコト

[語系]
損・sunは同声。損に抑損・損己のような語があり、順の義と近い。

[熟語]
損盈・損益損改損壊・損害損棄・損己・損気損毀・損・損恵・損欠・損減損耗・損失・損消・損傷損辱・損神・損人・損省・損膳・損・損奪・損・損徹・損年・損敗損貶・損・損友損抑損爛損穢
[下接語]
盈損・益損・加損・棄損・毀損・虧損・欠損・謙損・減損・耗損・降損・差損・招損・傷損・衰損・折損・増損・破損・貶損・磨損・約損・損・抑損

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android