搗布(読み)カジメ

デジタル大辞泉 「搗布」の意味・読み・例文・類語

かじ‐め〔かぢ‐〕【×布】

《古くは「かちめ」。「」の意》コンブ科の褐藻水深5~20メートルの海底に生える。茎は長さ1~2メートルで、大きな羽状の葉をもつ。ヨードアルギン酸をとる。似た種にアラメがあるが、地方により本種をアラメともよぶ。さがらめ。 春》蜑人あまびとら―を刈りて負ひきたる/秋桜子

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「搗布」の意味・読み・例文・類語

かじ‐めかぢ‥【搗布】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かちめ」とも ) 褐藻類コンブ科の海藻。本州中部の太平洋岸で水深五~四〇メートルの岩などに着生する。体は長さ一~二メートルに達し、アラメに似ているが、中空の円柱状で枝分かれしない短い茎がある。葉は左右に多数の小葉を羽状に分岐し、縁には鋸歯(きょし)がある。ヨードの原料肥料にする。のろかじめ。あんらく。いぬた。あびらめ。あぶらめ。ごえい。あまた。さがらめ。うずふ。《 季語・春 》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「浦の者ども、かちめといふものを潜(かづ)きけるを見給ひて」(出典義経記(室町中か)七)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「搗布」の解説

搗布 (カジメ)

学名Ecklonia cava
植物。コンブ科の褐藻

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