摂籙(読み)セツロク

デジタル大辞泉 「摂籙」の意味・読み・例文・類語

せつ‐ろく【摂×籙】

摂政、または関白のこと。また、その家柄。しょうろく。「摂籙

しょう‐ろく〔セフ‐〕【×籙】

せつろく(摂籙)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「摂籙」の意味・読み・例文・類語

せつ‐ろく【摂&JISED8F;】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「籙」は符の意。皇帝に代わって籙を摂(と)る者の意から ) 本来は摂政の唐名。転じて、関白をもさす。また、その家柄の者。しょうろく。
    1. [初出の実例]「摂録之機、欲公勿一レ譲。朕之此志、羨能順之」(出典日本三代実録‐四一・元慶六年(882)正月二五日)
    2. 「是皆摂祿の臣の御子息、凡人にとりては其例なし」(出典:平家物語(13C前)一)

しょう‐ろくセフ‥【摂&JISED8F;】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「籙」は符の意。天子に代わって籙を摂(と)るの意から ) 摂政関白のこと。また、その家柄。せつろく。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「俄に龍駕を被促持明院殿へ行幸なる。摂祿(セウロク)大臣諸家の卿相周章(あわて)騒で馳参る」(出典:太平記(14C後)二七)

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