擬声語(読み)ギセイゴ(その他表記)onomatopoeia

翻訳|onomatopoeia

デジタル大辞泉 「擬声語」の意味・読み・例文・類語

ぎせい‐ご【擬声語】

動物音声物体音響言語音によって表した語。「わんわん」「ざあざあ」「がらがら」の類。なお、広義には擬態語を含めていうことがある。擬音語。→擬態語
[類語]擬音語擬態語オノマトペ

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精選版 日本国語大辞典 「擬声語」の意味・読み・例文・類語

ぎせい‐ご【擬声語】

  1. 〘 名詞 〙 物の音や声などを表わすことば。表示される語音と、それにより表現される種々の自然音の間に、ある種の必然的関係、すなわち音象徴が存在することにより成立する語。「ガラガラ」「ザアザア」「ニャー」の類。広義には擬態語を含めていう。擬音語。写声語。〔中等国語新文典(1904)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「擬声語」の意味・わかりやすい解説

擬声語 (ぎせいご)
onomatopoeia

外界の音響を言語音で模写する語形。日本語でたとえば〈戸をパタンとしめる〉〈犬がワンワンなく〉における〈パタン〉〈ワンワン〉などがそれにあたる。各国語でも,たとえばオンドリの鳴声を英語でcock-a-doodle-doo,フランス語でcocorico,ドイツ語でkikerikiとするように,動物の鳴声や自然の音を表すものはもちろんのこと,擬声にもとづいた概念語も認められ,語原論に擬声起源説が重んじられてきた。日本語では,それらの擬声起源語〈ホトトギス〉〈はた〉〈吹く〉〈すする〉などのほか,いろいろの文法機能をもつ擬声語形がさかんに用いられる。その語形は,ほぼ一定の型があり,型の交替によってニュアンスが変わる。これは擬態語と同様で,文法上には多少の差が見られるが,普通は擬態語との区別が意識されない(両者をあわせて〈写生詞〉と呼ぶ人もある)。なお,鳴声の描写として,形式化した〈コケコッコー〉の類は,構文上では引用されるにとどまり,文法的諸機能をもたない。なお擬声語は人の声だけでなく,ひろく音(おと)一般をまねた語なので,これを〈擬音語〉と称することがある。また一部には,擬音語と擬態語との総称として擬声語の名称を用いている学者もある。
擬態語
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「擬声語」の意味・わかりやすい解説

擬声語
ぎせいご
onomatopoeia

擬音語ともいい,自然界の音響を言語音でまねて表わした単語。ガラガラ,ドカン,ワンワン,ピヨピヨ,など。おもちゃのガラガラ,カッコウを表わす英語の cuckooのように擬声語がその音を発する物の名称になったものもある。同じ音響を表わす擬声語がいろいろの言語で似ていることは当然予想されるが,また,かなり大きな多様性を示すこともある。たとえば,犬の鳴き声は,日本語ではワンワン,英語ではバウワウ bow-wow,フランス語ではウワウワ ouâ-ouâ,ロシア語ではガフガフ gav-gavである。各言語で,よく用いられる擬声語が習慣として決っているので,新鮮さをねらって文学作品や漫画などでは新しい擬声語が考案される。なお,広い意味では擬態語も擬声語に含めることがある。

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百科事典マイペディア 「擬声語」の意味・わかりやすい解説

擬声語【ぎせいご】

外界の音響を言語音で模写した語。擬音語とも。〈コケコッコー〉,〈トントン〉など。〈と〉をつけて,または単独で,連用修飾語として用いられる。→擬態語

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