擯斥(読み)ひんせき

精選版 日本国語大辞典 「擯斥」の意味・読み・例文・類語

ひん‐せき【擯斥】

〘名〙 しりぞけること。のけものにすること。排斥。〔文明本節用集(室町中)〕
文学者となる法(1894)〈内田魯庵〉三「自己(おのれ)を雲上界に置き〈略〉惣て人間のする事業を悉く『俗事』と擯斥(ヒンセキ)す」 〔劉峻‐弁命論〕

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デジタル大辞泉 「擯斥」の意味・読み・例文・類語

ひん‐せき【×擯斥】

[名](スル)しりぞけること。のけものにすること。排斥。
「人から―されるような巨万の富をも拵えて」〈谷崎人魚の嘆き〉
[類語]排他的閉鎖的排外主義人種主義レイシズム自己中排斥排他除名排除疎外排撃指弾爪弾き人払い厄介払い仲間外れ村八分締め出す弾き出すロックアウトシャットアウト

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普及版 字通 「擯斥」の読み・字形・画数・意味

【擯斥】ひんせき

排斥される。梁・劉峻〔弁命論〕昔の玉質金相、髦(えいばう)秀も、皆當年に擯斥せられ、奇才(つつ)みて用ひらるること(な)し。

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