精選版 日本国語大辞典 「攘夷論」の意味・読み・例文・類語
じょうい‐ろん ジャウイ‥【攘夷論】
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攘夷は夷狄(いてき)を攘(はら)う,斥けるの意味で,元来は中国の儒教において,礼の有無を基準とする華夷観念にもとづき自国を中華,周辺の諸民族を夷狄として賤しめ,中華への服従と感化を正当化する差別意識。日本の古代では,都を遠く離れた地域に住む熊襲(くまそ)や隼人(はやと)・蝦夷(えみし)などを夷狄としたが,近世以降は西洋諸国を夷狄とした。幕末期に,西洋諸国が強大な軍事力を背景にして日本に開国と貿易を迫ったことから,国家的・民族的危機意識にもとづく攘夷論が高揚し,外国公使館の焼打や外国人の殺傷事件がおこった。幕府が西洋諸国の圧力に屈すると,攘夷論はやがて討幕論と結びつき,幕府崩壊の一因となった。
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…鎖国論にもさまざまな立場があるが,貿易は日本有益の品と外国無用の品を交換するものだという貿易有害無益論が,キリスト教排斥論とともに,ほぼ共通の前提となっていた(この理論は以前からあった)。 鎖国論のなかで重要なのは,1820‐30年代に完成する水戸学の攘夷論である。西洋諸国は卑しむべき夷狄(いてき)だから,接近してくれば打ち払うべきだという説であるが,この攘夷論の根底にあったのは,西洋諸国の危険をキリスト教やその他の有害思想の浸透といういわば間接侵略に焦点をおいてとらえる見方である。…
…しかし,天皇―将軍―大名―藩士という各級の者が直接の上位者に忠誠をささげることが不動の前提となっているため,尊王はこの階層秩序を維持しようとするものにほかならない。この意味でそれは,幕藩体制の階層秩序を防衛するために西洋の思想文物の浸透を阻止することに焦点をおいたその攘夷論と不可分の関係にあり,敬幕と結びついた江戸時代尊王論の枠内にとどまっていたといってよい。アヘン戦争(1839‐42)の衝撃とともに,水戸学の尊王攘夷論は広く武士層の間に浸透しはじめる。…
…華夏を侮り攻撃の矛を向けようものなら,中華意識はがぜん憤激し排撃的となる。〈夷狄,膺懲(ようちよう)すべし〉の攘夷論に転ずる。華夏は文化的に優越しているだけでなく,軍事においても夷狄を圧倒する大国であるべきなのである。…
…華夷思想に基づく〈夷狄〉の観念と西洋諸国とを不可分に結びつけ,その打払いを唱道したのは,水戸学が初めである。この攘夷論は軍事的防衛の施策を含みつつも,主眼は幕藩体制の階層秩序を保持するために,キリスト教や平等思想など西洋の思想文物が浸透してくるのを阻止することにあった。水戸学が西洋諸国の強大さを認識しつつも,あえて〈攘夷〉を唱えたのはこのためである。…
※「攘夷論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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