故実叢書(読み)こじつそうしょ

精選版 日本国語大辞典 「故実叢書」の意味・読み・例文・類語

こじつそうしょ【故実叢書】

有職故実叢書。一六八冊、図版一二帖。今泉定介編。明治三二~三九年(一八九九‐一九〇六)刊。「安斎随筆」「拾芥抄(しゅうがいしょう)」など、宮廷武家の有職故実に関する書二九種を収めたもの。収録書から「尊卑分脈」を削除した「増訂故実叢書」(昭和三~八年刊)、「新訂増補故実叢書」(昭和二六~三二年刊)もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「故実叢書」の意味・読み・例文・類語

こじつそうしょ【故実叢書】

有職ゆうそく故実の叢書。和装168冊・図版12帖。今泉定介編。明治32~39年(1899~1906)刊。「安斎随筆」「武家名目抄」など有職故実に関する図書29種を収録。後に、洋装本の増訂版、新訂増補版が刊行された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「故実叢書」の意味・わかりやすい解説

こじつそうしょ【故実叢書】

有職故実の叢書。168冊,図版12冊の和装本で1899‐1906年に刊行された。今泉定介編。内容は儀式服飾殿舎武具乗物などに及び,さらに系図《尊卑分脈》も収められた。その後1928‐33年に関根正直和田英松,田辺勝哉監修により増訂版40冊,索引1冊が洋装本で発刊された。このときは《尊卑分脈》を除き新たに20余種の書,図が加えられている。戦後1951‐57年には河鰭実英監修による新訂増補版38冊,索引1冊が刊行された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「故実叢書」の意味・わかりやすい解説

故実叢書【こじつそうしょ】

国文学者今泉定介編の有職故実に関する典籍・図版の集大成。168冊と絵図12帖,1899年―1906年刊行。《貞丈雑記》《織文図会》《武家名目抄》《大内裏図考証》等を収める。関根正直ら編《増訂故実叢書》41冊(1928年―1933年),河鰭実英編《新訂増補故実叢書》39冊(1951年―1956年)がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android