文政の大火(読み)ぶんせいのたいか

改訂新版 世界大百科事典 「文政の大火」の意味・わかりやすい解説

文政の大火 (ぶんせいのたいか)

1829年(文政12)の江戸大火佐久間町火事,己丑火事ともいう。3月21日昼前,神田佐久間町二丁目材木商尾張屋徳右衛門の材木小屋より出火西北強風にあおられ,日本橋京橋・芝一帯を焼き,焼失面積は幅20町(約2.2km),長さ1里(約4km)に及んで,翌朝鎮火した。大名屋敷73,旗本屋敷130,町屋の類焼約3万軒,船や橋も多数焼失し,2800余名が焼死した。
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百科事典マイペディア 「文政の大火」の意味・わかりやすい解説

文政の大火【ぶんせいのたいか】

文政12年(1829年)の江戸の大火。神田佐久間町河岸(現千代田区)の材木小屋から出火し,日本橋京橋一帯が類焼。佐久間町火事とも。佐久間町一帯は材木商・薪商が多く,神田材木町の俗称がある。また火災も多かったので悪魔町ともいわれた。

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