文政寺社町方書上(読み)ぶんせいじしゃまちかたかきあげ

世界大百科事典 第2版 「文政寺社町方書上」の意味・わかりやすい解説

ぶんせいじしゃまちかたかきあげ【文政寺社町方書上】

1825‐28年(文政8‐11)に江戸幕府江戸の町々および寺社から,それぞれの町や寺社の由来などについて書き出させた調査書。寺社方121冊,町方146冊。幕府は1826年《御府内風土記》の編纂を始め(1829年完成したが72年に焼失,その際災いを免れた資料集が《御府内備考》),その史料として提出させたものである。内容は詳細であるが曲輪外の地域のみで,曲輪内の日本橋京橋,内神田,麴町などを欠く。【南 和男】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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