文芸首都(読み)ぶんげいしゅと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文芸首都」の意味・わかりやすい解説

文芸首都
ぶんげいしゅと

文芸雑誌。 1933年1月~70年1月。保高 (やすたか) 徳蔵新人育成を目指して創刊,編集した雑誌で,その個人的努力で維持された。上田広の『黄塵』,芥川賞を受けた半田義之の『鶏騒動』や芝木好子の『青果の市』などを掲載,戦後は,北杜夫,なだいなだ,佐藤愛子,中上健次ら多くの新人作家の檜舞台となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android