文金高島田(読み)ぶんきんたかしまだ

精選版 日本国語大辞典 「文金高島田」の意味・読み・例文・類語

ぶんきん‐たかしまだ【文金高島田】

〘名〙 女の結髪一つ文金風に髻(もとどり)の腰を高くした島田髷(しまだまげ)。高尚で、優美なもの。現在では、おもに花嫁髪形として残る。文金高島田文金島田。文金。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉八「文金高島田(ブンキンタカシマダ)の妼(こしもと)

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デジタル大辞泉 「文金高島田」の意味・読み・例文・類語

ぶんきん‐たかしまだ【文金高島田】

女性の髪形の一。島田まげの根を元結で高く巻き上げた優美で華やかなもの。現在では主に花嫁の髪形として用いる。文金島田。文金。

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世界大百科事典内の文金高島田の言及

【島田髷】より

…一般に髷の根が高い結い方を品格ありとして武家階級の女性に結われ,根の低い髷は粋筋に好まれた。現代の花嫁が用いる文金高島田は,武家風の流れを汲むものである。島田髷は古代の埴輪人物像にもみられ,結髪の原点ともいえる。…

【根掛】より

…元禄期(1688‐1704)には大島田が流行し,その影響で根掛も幅広のものをはでに結ぶ風が起きている。また,御殿,一般でそれぞれ根掛の飾り方が違い,娘や花街の妓には色紙に箔散らしなどが好まれ,花嫁の文金高島田には,金銀や紅白が用いられている。幕末から明治にかけては彫金や透彫で模様を施した金属のものが流行した。…

※「文金高島田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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