精選版 日本国語大辞典 「斎宮」の意味・読み・例文・類語
さい‐ぐう【斎宮】
いつき‐の‐みや【斎宮】
いわい‐の‐みや いはひ‥【斎宮】
いみ‐みや【斎宮】
いつき【斎宮】
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「いつきのみや」とも。古代~中世に天照大神の御杖代(みつえしろ)として伊勢神宮に奉仕した未婚の内親王・女王。本来の職名は斎王(さいおう)で,斎宮はその居所をさしたが,転じて斎王自身をさす語ともなった。伝承上の起源は垂仁朝の倭姫命(やまとひめのみこと)だが,制度が整備されたのは天武朝の大伯(おおく)皇女からで,天皇の代替りや父母の喪によって交替することとされた。卜定(ぼくじょう)されると宮中の初斎院(しょさいいん),つづいて嵯峨野の野宮(ののみや)で約2年間潔斎し,その後監送使や斎宮寮官人・女官らを従えて伊勢に群行した。平常は多気の斎王宮(斎宮)にいて,斎宮忌詞(いみことば)を用いるなど仏事や不浄をさけて潔斎に努め,伊勢神宮の三節祭(6月・12月の月次(つきなみ)祭と9月の神嘗(かんなめ)祭)には神宮に赴いて太玉串(ふとたまぐし)を奉じた。後醍醐天皇の祥子内親王で中絶した。
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…野宮入りの翌年9月,天皇と永別のたてまえで伊勢に向かう。飛鳥・奈良朝の経路は不明だが,平安朝では長奉送使以下の官人に付き添われ,近江国府,甲賀,垂水,鈴鹿,壱志の各頓宮を経て,伊勢国多気郡の斎宮に入る。この5泊6日の旅程は群行と称し,南北朝期に斎王制が自然消滅するまで,大伯皇女から数えれば64名の斎王が卜定され,49名が伊勢に派遣された。…
…鈴振り神子,湯立神子,神楽神子とも称される。これにもローカルタームがあって,宮中の神事に奉仕した御巫(みかんこ),伊勢神宮の斎宮(いつきのみや),賀茂神社の斎院またはアレオトメ,熱田神宮の惣の市(そうのいち),鹿島神宮の物忌(ものいみ),厳島神社の内侍(ないし),美保神社の市(いち)などが著名である。けれども現在では,本来の神がかり現象を示すものはほとんどみられない。…
…ヒメは景行朝まで伊勢神宮にあり,ヤマトタケルの西征東征にあたり,あれこれと助力する。 上述の神宮起源の話は斎宮の起源譚でもある。神宮成立とともに天皇家の祖神アマテラスに仕えるために選ばれた未婚の皇女ヤマトヒメは,神話的な初代斎宮にほかならない。…
…また南北朝時代に,南朝方の後醍醐天皇以下4代の天皇の居処である吉野,天野,賀名生(あのう)なども,一般に行宮といっているが,これは南朝方が,名分上,地方行幸という形式をとったことによる。なお天皇に代わって伊勢神宮に奉仕する斎宮が,京より伊勢国に下向する間の宿泊施設をも〈頓宮〉という。これは斎宮が神宮奉斎の点で,天皇の代理という性格を持っていたからであろう。…
…《日本書紀》によると,それまで天皇と共殿共床の関係にあった天照大神(あまてらすおおかみ)を豊鍬入姫(とよすきいりひめ)命に託して宮廷の外に移し,いわゆる神人分離の基をつくった。トヨスキイリヒメは《古事記》に〈伊勢大神を拝(いつ)き祭る〉と記され,初代の斎宮(さいぐう)であるという。このことは,天照大神の霊威が狭い宮廷の枠を超えて国家的な普遍性をもったことを意味し,王権の原始的形態に特徴的にみられる祭政の癒着が廃されて,天皇の政治力に宗教からの相対的な独立性と展開力とをもたらしたのである。…
※「斎宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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