断切る(読み)タチキル

デジタル大辞泉 「断切る」の意味・読み・例文・類語

たち‐き・る【断(ち)切る】

[動ラ五(四)]
(「裁ち切る」「截ち切る」とも書く)刃物などで切りはなす。「布を半分に―・る」
かかわりやつながりを切って、関係をなくす。「腐れ縁を―・る」「未練を―・る」
さえぎり止める。遮断する。「補給路を―・る」
[類語]切り離す外す分ける分かつ離す分離する分かれる割れる離れる外れる離脱分裂分解解体独立分割四分五裂遊離隔たる遠ざかる遠のく離隔隔絶乖離かいりちぎれる張り裂ける折るへし折る折る折れる畳む折り畳む折り重ねる折れ曲がる折り曲げる曲がる折損屈折曲折屈曲真っ二つばらすぽっきりぽきりぼきぼきぽきぽきぼきりぽきんぼきんばきばきぱきぱきめりめりみりみりばりばり

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精選版 日本国語大辞典 「断切る」の意味・読み・例文・類語

たち‐き・る【断切・裁切】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 刃物などで切りはなす。
    1. [初出の実例]「綾錦をたちきりて、見給はむ草木まで着せ飾らむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)
  3. 一続きになっているものを分けて別々にする。分断する。また、さえぎり止める。遮断する。
    1. [初出の実例]「八千余騎にて、西南の小路を立切て」(出典:松井本太平記(14C後)二七)
    2. 「港平磯の敵兵等が帰路を絶切(タチキ)機会あるよし」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉六)
  4. 関係をたつ。つながりをなくする。
    1. [初出の実例]「過去と未来とを断(タ)ち切った現在刹那の」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
    2. 「過去のきづなを断ち切るだけのことではないか」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉八)

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