百科事典マイペディア 「新プラトン主義」の意味・わかりやすい解説
新プラトン主義【しんプラトンしゅぎ】
→関連項目アレクサンドリア学派|エックハルト|キンディー|ケンブリッジ・プラトン学派|神秘主義|トマス・アクイナス|ヒュパティア|フィチーノ|プラトン|プレトン|ミクロコスモス・マクロコスモス|ミケランジェロ|メウレウィー教団|流出説
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…その学風は聖書を比喩的に解釈し,〈旧約〉を〈新約〉の予型とみなすところに特色があり,聖書の文献学的研究を重視するアンティオキア学派に対する。(3)5世紀からアレクサンドリアがアラブに征服されるまで,同市を中心とするヘルメイアス,その子アンモニオス,オリュンピオドロス,ステファヌスへと継承されていく新プラトン主義の系譜。アテナイを中心とする流れに比して形而上学的色彩が希薄であり,アリストテレスの注解を活発に行った。…
…密儀とは魂がこの位階を一つずつ昇りつめ,ついには〈一者〉との合一に至る過程である。彼は新プラトン主義を魔術化したと非難されているが,ギリシアの哲学と東方神秘主義の実践形態とを結びつけた功績は大きい。彼にはほかに,《ピタゴラス的人生》《哲学の勧め》《数学入門》《ニコマコスの数論》《数論の神学的原理》などがあり,ルネサンス期に大きな影響を与えた。…
…彼にとって説教とは,当時歴史の大きな変動の中で,アリストテレス哲学による理性主義の勢いと,他方神との直接の合一のうちに自由を求める教会外での民衆の激しい宗教運動とにはさまれていたキリスト教信仰が,その生命を新しくする思想の現場であった。その思想の哲学的基盤はトマスに沿った主知主義的スコラ哲学であるが,思弁的神秘主義といわれるように,その上で新プラトン主義が神学的思弁を導き,そして〈魂の内における神の子の誕生〉というキリスト教神秘主義の根本的テーマが説教の核心をなしている。しかもエックハルトは神の本質との完全なる一致のためにさらに神という想念をも離れるべきことを説く。…
…西欧語は〈星の学問〉を意味するギリシア語astrologiaに由来する。西欧,オリエント,インド,中国など占星術と呼ばれうるものは世界各地に見られるが,特に西欧におけるプラトンないし新プラトン主義者たちの主張に顕著な〈マクロコスモス〉と〈ミクロコスモス〉との対応という観念や,中国の〈天人相関説〉は,占星術を背後から支える論拠として重要である。
【西洋】
占星術の起源は文明の歴史とともに古い。…
…彼は1457年バラ,1504年エラスムスが信憑性に疑義を呈するまで,中世全般を通していわゆる《ディオニュシウス文書》の著者と目されていた。これは,キリスト教教義の,新プラトン主義ことにプロクロスを主とするアテナイ派の体系の援用による再解釈を内容とする,《神名論》《神秘神学論》《天上階序論》《教会階序論》,ならびに超越神を近づきがたい光と闇になぞらえたり,聖書を象徴として論及した10の書簡からなるギリシア語の著作である。この文書が最初に言及されてくるのは,6世紀初頭,キリスト単性論者たちによってである。…
…この混合のゆえに,救いは罪からの解放ではなく,二つの世界の戦いとなり,変化や運動ではなく分離によって光を自分のものとしたとき救いが得られる。他方,神秘宗教と哲学(とくに新プラトン主義)では戦いではなく上昇がいわれる。魂は照明により光の世界へ昇り,かつ変容して光の魂となる。…
…5世紀末~6世紀後半の人。ヘルメイアスの子アンモニオスの弟子で,キリスト教(おそらく単性論派)的新プラトン主義者。彼の著作は,哲学,文学,修辞学,論理学,神学,数学,自然学に及び,《創世記》の宇宙生成論をみずからの自然学的知識で弁護したり,ポルフュリオスやニコマコスの注釈を書いたりしているが,彼の最大の仕事はアリストテレスの著作への注釈である。…
…これらは,他の追随を許さない精妙な描線と洗練された色彩が生む完璧な視覚美によって,彼の代表作であると同時に,西洋美術史上最も人々に愛好される作品となっている。さらにこの2作品は中世以来最初の異教的主題の大画面である点で特異であり,15世紀という時点でそれが可能であったのは,ボッティチェリが神話画において単に神話的情景を描くことだけを目的としておらず,新プラトン主義の視覚化を試みているゆえであろう。 81‐82年,教皇シクストゥス4世に招かれてローマに赴き,バチカンのシスティナ礼拝堂壁画を他の画家たちと競作し,名実ともに一流画家としての地位を固めてゆく。…
…さらに,1621年に出た牧師R.バートン《メランコリーの解剖学(憂鬱の解剖)》は当時のベストセラーの一つだったと伝えられる。このように,メランコリーが哲学や芸術と結びつけられて人気を博すことになったのは,イタリアのフィレンツェに興った新プラトン主義の影響によるものとされる。新プラトン主義は当地の哲学者M.フィチーノによって大成された思想だが,彼はその《人生の書Liber vita》のなかで〈知識人はなぜメランコリアになるか〉を論じ,芸術の霊感源であるあのプラトンの〈神的狂気〉を黒胆汁の作用と結びつけた。…
※「新プラトン主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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