新仏(読み)アラボトケ

デジタル大辞泉 「新仏」の意味・読み・例文・類語

あら‐ぼとけ【新仏】

死後初めての盆に供養される死者の霊。新精霊あらしょうりょう新霊あらみたま。しんぼとけ。
[類語]

しん‐ぼとけ【新仏】

葬られたばかりの死者。
死後初めての盆に迎えられる死者の霊。あらぼとけ。にいぼとけ。

にい‐ぼとけ〔にひ‐〕【新仏】

近ごろ亡くなった死者。新盆にいぼんを迎えるまでをいうことが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「新仏」の意味・読み・例文・類語

あら‐ぼとけ【新仏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 死後初めての盂蘭盆(うらぼん)にまつられる死者の霊。新精霊(あらしょうりょう)。しんぼとけ。にいぼとけ。
  3. しんぼとけ(新仏)
    1. [初出の実例]「蒋草席(まこもむしろ)の新仏(アラボトケ)」(出典読本・本朝酔菩提全伝(1809)一)

しん‐ぼとけ【新仏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 死んで葬られたばかりの人。あらぼとけ。
    1. [初出の実例]「此方(こなた)に昨日あたり、埋めしと見える新仏(シンボトケ)ありて」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初)
  3. その年の盆に初めて迎えられた仏。あらぼとけ。

にい‐ぼとけにひ‥【新仏】

  1. 〘 名詞 〙 死んで葬られて間もない人。また、その年の盂蘭盆(うらぼん)に初めて迎えられる仏。しんぼとけ。
    1. [初出の実例]「新仏(ニヒボトケ)らしく、花などが一杯にそこに供へてあった」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋田舎教師)

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