しん‐げつ【新月】
〘名〙
② 朔
(さく)④を過ぎてから
夕方西空に
初めて見える細い月。
初期の
太陰暦では新月の見えた日をもって新しい暦日のはじめとした。《季・秋》
※
田氏家集(892頃)中・拝新月「天頭乃顧聳
二西維
一、新月盱衡白片眉」
③ 新たに東の空に輝き出た月。特に、
十五夜の輝き始めたばかりの明るい月。
※
菅家文草(900頃)四・正月十六日、憶宮妓蹋歌「此夜応
レ同
二新月色
一、他郷不
レ似
二旧年心
一」
にい‐づき にひ‥【新月】
〘名〙
陰暦で、月の初めの夜に見える月。夕方、西の空に細く見える月。しんげつ。
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デジタル大辞泉
「新月」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「新月」の読み・字形・画数・意味
【新月】しんげつ
三日月。また、あざやかな月光。唐・白居易〔八月十五日夜、禁中に独り直(ちよく)し、月に対(むか)ひて元九(
)を思ふ〕詩 三五夜中、新
の色 二千里外、古人の心字通「新」の項目を見る。
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新月【しんげつ】
朔(さく)とも。月の黄経と太陽の黄経が一致したとき(黄緯も一致したとき,つまり太陽,月,地球が全く一直線上に並んだときは日食が起こる)。月は暗黒面を地球に向けるので地球からは一日中見えない。旧暦では新月を含む日を月の第1日とする。
→関連項目満月
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しんげつ【新月 new moon】
月と太陽の視黄経が一致する瞬時。朔(さく)ともいう。太陰暦では一般にこれを含む日を各月のはじめの日(朔(ついたち))とした。この日,月は見えないが,日食となればその所在は知れる。なお,新月を字義どおり朔のあと最初に見える月とし,それが見える日を月の初日とすることもある。【森 巧】
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新月 (シンゲツ)
学名:Senecio scaposus
植物。キク科の園芸植物
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世界大百科事典内の新月の言及
【月】より
…これが位相の変化で,その周期が朔望月である。太陽,月,地球がこの順に並んだときは,月の輝いた面は地球からは見えず新月である。この日が朔である。…
※「新月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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