原義はギリシア語で meta hodon「道に従う」を意味する。哲学では目的である知識を得るため思考がふむべき道筋を体系立てたものをいう。方法の種類としては分析的と総合的,帰納的と演繹的,記述的,発生的,弁証法的,問答法的などがある。しかし方法は個々の対象に従って変化する技法や手続などとは異なり,普遍妥当性の主張を含んでいることが多く,その場合哲学者は上記の一つをおのれの方法とする。方法に含まれる手続には観察,記述,分析,定義,証明,分類,因果関係の説明,あらかじめ措定した仮説や要請の適用と検証などがある。