精選版 日本国語大辞典 「旋律」の意味・読み・例文・類語
せん‐りつ【旋律】
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音楽用語で、「メロディ」または「節(ふし)」ともいう。明治初期に、中国の伝統的音楽用語であった旋宮(せんきゅう)からヒントを得て、音の高低の動きに対して「律を旋(めぐ)るもの」として名づけられた。一般に「音楽の三要素」として、旋律は律動(リズム)と和声(和音の継続的連続、ハーモニー)に対立させられるが、旋律からリズム的要素を取り除けば楽音の無意味な羅列となり、これは旋律とよぶに値しない。これは音高線とよばれ、旋律はこの音高線とリズムからなる複合体と考えることができる。ところが、この二つを備えていても、それが断片的であったり、和声的音楽の内声であったりすれば、それも旋律といわないことが多い。旋律であるためには、楽音の連なりそのものが、なんらかの音楽的表現意図をもった一つのまとまりでなければならない。つまり、旋律は音楽的にまとまりをもった一連の楽音の継時的つながり、または運動と規定することができる。
このような旋律は、音高線とリズムをさまざまに複合することによって、多彩な内容を表現しうる。一般に、上昇旋律は緊張、下降旋律は弛緩(しかん)、アクセントのあるリズムの旋律は興奮、均等なリズムの旋律は平静を表すとされる。
他方、旋律の動きは一定の音組織のなかで形成されるため、まったく自由に行われるわけではない。旋法組織や調組織などが、旋律の形成にさまざまな制約を与える。また、演奏媒体(声や楽器)の性能や音域も、旋律形成のもっとも根本的な条件の一つとなっている。
なお、旋律は様式上から、〔1〕モノフォニー(単旋律型)、〔2〕ポリフォニー(複旋律型)、〔3〕ホモフォニー(和声を伴う旋律型)の三つに類別される。
[黒坂俊昭]
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