普及版 字通 「日」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 4画

[字音] ニチ・ジツ
[字訓] ひ・ひる・ひかり・さきに

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
太陽の形。中に小点を加えて、その実体があることを示す。三日月の形に小点を加えて、夕とするのと同じ。〔説文〕七上に「實(み)てるものなり。太陽のは虧(か)けず」とするのは、〔釈名、釈天〕の「日は實なり。~は缺なり」とするのによるもので、音義説である。日と實、と缺とは、今の音ははるかに異なるが、古音は近く、わが国の漢字音にはなおその古音が残されている。

[訓義]
1. ひ、太陽。
2. ひる、ひかり。
3. ひび、こよみ。
4. さきに、ひあけて、のちに。

[古辞書の訓]
名義抄〕日 ヒ・ヒル・ヒ(サ)キニ・ヤスシ/日 ヒゴロ・コノコロ/日沒 イリアヒ/日斜 ヒクタチ

[部首]
〔説文〕に旻・時・早・晉(晋)・昌・など七十字、また〔新附〕の字として(暦)など十六字を属し、〔玉〕には二百四十字を属する。日部とされる字のうち、早は匙(さじ)の従うところと同じく、その象形。晉(しん)はもとに作り、上部は鏃(やじり)の鋳笵の形で、曰(えつ)は銅を流し入れる口。(れき)は曰に従う字で、両禾(りようか)軍門の前で、その功歴を旌表する意の字、昌は晶と同じく星象を示し、その明光をいう。(けん)は玉(日の形)の下に白香(しらか)をつけ神を迎える形。それを拝することを顯(顕)といい、神の顕現を意味する。いずれも日に従う字ではない。

[語系]
日njietと實(実)djietは声近く、ともに舌音同韻の字で、古く相近いとされたのであろう。實は是zjie、寔zjiek系統の語である。

[熟語]
・日餔・日晏・日闇・日域・日・日・日宇・日烏・日暈日影日永・日映・日翁・日御・日馭・日暁・日月日限・日午・日後・日次・日時・日常・日漸日日・日晩・日微・日分・日暮・日母・日・日俸・日報日没日夜日用・日要・日耀・日流・日輪・日廩・日霊・日麗・日路・日華・日課日下・日・日角・日・日官・日冠・日記・日気・日軌・日晞・日・日暉・日虧・日脚・日及・日給・日鏡・日勤・日禁・日煦・日・日圭・日計日景・日傾日戸・日工・日虹・日光・日轂・日祭・日際・日朔・日至・日子・日糸・日志・日祀・日施・日者・日車日射・日斜日出・日升・日章・日晶日照・日色・日昃日食・日稷・日燭日進日新・日辰・日数日成・日省・日逝・日精・日躋・日夕・日仄・日側・日戴・日旦・日短・日端・日知・日秩・日中・日昼・日長・日朝・日直・日程・日・日跌・日躔・日表・日辺
[下接語]
愛日・曖日・晏日・畏日・一日・暈日・永日・映日・翳日・遠日・縁日・往日・佳日・夏日・過日・暇日・日・隔日・寒日・元日・忌日・棄日・期日・吉日・旧日・休日・救日・窮日・日・日・日・旭日・近日・頃日・後日・好日・曠日・剛日・今日・祭日・朔日・残日・至日・視日・時日・社日・射日・斜日・爍日・終日・柔日・出日・春日・旬日・初日・除日・上日・人日・尽日・凄日・夕日・赤日・昔日・節日・前日・即日・他日・旦日・遅日・逐日・中日・昼日・天日・当日・同日・寧日・白日・不日・平日・日・毎日・末日・命日・厄日・余日・翼日・来日・落日・良日・累日・例日・暦日・烈日・連日・臘日

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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