(金谷俊秀 ライター / 2013年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
日本の原子力開発の初期段階において,原子力発電の商業化を目的として設立された会社。略称,原電。1957年,電力会社9社,電源開発,日本原子力,第一原子力などの原子力産業5グループなどが出資して設立された。電気事業法上は電力会社に電気を売る卸電気事業者。60年,日本最初の原子力発電所である東海発電所(茨城県東海村)の建設に着工し,66年に運転を開始した。この原子力発電所はイギリスのゼネラル・エレクトリック社(GEC)のガス冷却炉(GCR)を導入したもので,出力は16万6000kWである。この発電所の建設,運転を通じて得られた経験と知識は,その後の日本の原子力開発の基礎となった。その後,福井県敦賀市に敦賀発電所1号機(1966着工,70運転開始),東海第2発電所(1973着工,78運転開始)を建設した。また,82年には敦賀発電所2号機に着工,87年運転開始した。なお東海第1発電所は98年末運転停止し,2015年廃炉の予定。03年度発電電力量186億kWh。資本金1200億円(2004年3月),売上高1411億円(2004年3月期)。
執筆者:田中 隆之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…60年臨界となった第2の研究炉JRR‐2もアメリカ製であったが,国産炉の開発も進められ,天然ウラン燃料・重水減速型の国産1号炉(JRR‐3)が62年9月に臨界となった。 原子力発電の実用化は,日本原子力発電(株)の手による東海1号炉の完成に始まる。当初,日本原子力研究所の試験用発電炉を経たのち電気事業者による実用炉へ進むということが基本方針とされていたが,原子力発電はすでに実用化時期に近づいているとの見通しが55年ころから国際的に喧伝されていたこともあって,原子力発電推進体制を早期に決める必要性に迫られた。…
※「日本原子力発電」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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