旨味(読み)シミ

デジタル大辞泉 「旨味」の意味・読み・例文・類語

し‐み【旨味】

うまい味。よい味のするもの。美味。

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精選版 日本国語大辞典 「旨味」の意味・読み・例文・類語

うま‐み【旨味】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞「うまい」の語幹接尾語「み」の付いたもの )
  2. 食べ物のおいしい味。また、その度合。現代では特に、かつおぶし、昆布シイタケなどの成分によって生じる味をいうことも多い。「うまみ成分」
    1. [初出の実例]「見かけばかりでうまみのない飴ざいくの鳥じゃ」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)
  3. 物事の巧みさやおもしろさ。妙味。また、そのものごと。
    1. [初出の実例]「一どおかしき事はいつ迄も其うまみにくひつき、味のなき所に風流ある事をしらず」(出典:俳諧・篇突(1698))
  4. もうけや利益。得になること。
    1. [初出の実例]「おやっさんがええねんからええねんやろうけど、あんまり巧味ないようですなァ」(出典:初稿・エロ事師たち(1963)〈野坂昭如〉二)

し‐み【旨味】

  1. 〘 名詞 〙 よい味。また、よい味のするもの。
    1. [初出の実例]「酒伯入郷、所勧者相呉之旨味」(出典:詩序集(1133頃)月明妓女家詩序〈菅原在業〉)
    2. [その他の文献]〔張敏‐頭責子羽文〕

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普及版 字通 「旨味」の読み・字形・画数・意味

【旨味】しみ

美味。

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