ドイツの劇作家ウェーデキントの三幕悲劇。1891年作。1906年マックス・ラインハルトの演出による初演によって作者の名声が定まった。主題は思春期の少年たちに荒々しく迫る自然的性の目覚めであるが、大人たちの因襲にとらわれた対応のなかに小市民社会の偽善、権威主義などが暴露される。主人公の1人は自殺し、他の1人は感化院に追われ、妊娠した少女も親の勧めた堕胎術のため死亡する。ビュヒナーの流れをくむ挿話の連続による構成は、一見自然主義的な対話に支えられているが、全体を貫く情念はときにグロテスクに傾き、ときに象徴にまで高まっていて、きたるべき表現主義の先駆となった。
[吉安光徳]
『野上豊一郎訳『春のめざめ』(角川文庫)』
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