昭武(読み)しょうぶ(英語表記)Zhao-wu; Chao-wu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昭武」の意味・わかりやすい解説

昭武
しょうぶ
Zhao-wu; Chao-wu

中国,隋・唐時代の史書にみえるソグド人諸国の王家の姓。『新唐書』西域伝には,康国のほかに安・曹・石・米・何・火尋・戊地・史国の8ヵ国をあげ,「世に九姓という,みな昭武を氏とす」とある。なお突厥碑文にみられるアルトゥ・チュブ・ソグダク alty chub soghdaqは,従来「六姓昭武のソグド国」と解釈されてきたが,これは中国史料にみえる六州胡,すなわちオルドス南部,陝西省北部に植民地をつくっていたソグド人をさすことが,ソ連の研究者 S.クリャシュトルヌィによって明らかにされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android