景色(読み)ケシキ

デジタル大辞泉 「景色」の意味・読み・例文・類語

け‐しき【景色】

《「気色けしき」と同語源》
観賞対象としての自然界の眺め。風景。「景色がよい」「雪景色
陶磁器、特に茶陶見所の一。なだ窯変斑文はんもんなど、不測変化の部分をいう。→金継ぎ
[類語](1風景風光風色ふうしょくけい景観景色けいしょく景趣眺望眺め見晴らしパノラマ(すぐれた景色)美観壮観大観美景佳景勝景絶景奇観奇勝絶勝形勝景勝山紫水明風物近景遠景(いろいろな景色)山色さんしょく水色すいしょく白砂青松はくしゃせいしょう風光明媚野色やしょく野景柳暗花明りゅうあんかめい春景煙景秋景雪景夕景せっけい・ゆうけい暮景晩景夜景

けい‐しょく【景色】

風景。けしき。
自分の国の―やら、習慣やら」〈漱石・永日小品〉
[類語]景色風景風光風色ふうしょくけい景観景趣眺望眺め見晴らしパノラマ風物近景遠景美観壮観大観

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精選版 日本国語大辞典 「景色」の意味・読み・例文・類語

け‐しき【景色】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「気色(けしき)」から )
  2. 山水、風物などの趣、有様。また、物事の有様。光景
    1. [初出の実例]「うらうらとのどかなる日のけしきなどいみじうをかしきに」(出典:枕草子(10C終)二三)
    2. 「すくよかならぬ山のけしき、木深く世ばなれてたたみなし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  3. 茶道具で、鑑賞上興味を引くもの。釉(うわぐすり)の色、なだれ、窯変(ようへん)斑紋など、主として陶器についていう。景(けい)

景色の語誌

→「けしき(気色)」の語誌


けい‐しょく【景色】

  1. 〘 名詞 〙 山や川などのおもむき。風景。けしき。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「月の影、八わた山にさし出たるに、船中おのおのいさみたち、〈略〉此けいしょくをながめいたるが」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六)
    2. [その他の文献]〔宋之問‐夜飲東亭詩〕

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普及版 字通 「景色」の読み・字形・画数・意味

【景色】けいしよく・けしき

けしき。風景。唐・張説〔遥かに起居偃松に同ず〕詩 名は天に接して、景色長く 氣は宮闕なりて、氛(ふんうん)(気象)を借る

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