暗合(読み)あんごう

精選版 日本国語大辞典 「暗合」の意味・読み・例文・類語

あん‐ごう ‥ガフ【暗合】

〘名〙 期せずして一致すること。偶然の一致。
碧山日録‐応仁二年(1468)正月一三日「按劉蒙菊譜、名品三十又五、其淡黄千葉。久有双紋者、謂之御愛、佳称之義与之暗合、不亦偉乎哉」
史記抄(1477)一〇「梅里は面白き処名かな、彌勒と暗合ぞ」 〔陸機文賦

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デジタル大辞泉 「暗合」の意味・読み・例文・類語

あん‐ごう〔‐ガフ〕【暗合】

[名](スル)思いがけなく物事が一致すること。偶然に一致すること。
「いわゆる処生の方法とも―して安全である」〈寅彦自画像
[類語]一致合致符合吻合揃う団結整合大同大同団結結束該当当てはまる等しい同然同断同様一緒適合適応相当即応順応対応照応同質同列同等等質見合う

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普及版 字通 「暗合」の読み・字形・画数・意味

【暗合】あんごう(がふ)

期せずして一致する。〔史通自叙〕其の古人合するり、蓋(けだ)し(あ)げて紀すべからず。始めて知る、俗の士、之れと言ひきを。

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