曳山(読み)ひきやま

精選版 日本国語大辞典 「曳山」の意味・読み・例文・類語

ひき‐やま【曳山】

  1. 〘 名詞 〙 飾り物を据えた山車(だし)祭礼の際に、多くの人により市中をひき回されたりする。一カ所に据えておく置き山に対していう。特に、佐賀県唐津市、唐津神社の秋の祭礼に引き回される「唐津くんち」は有名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の曳山の言及

【山車】より

…京都祇園祭(ぎおんまつり)の山鉾は,その代表的なものである。ほかに,だんじり,曳山(ひきやま),山笠(やまがさ),太鼓台(たいこだい)など,時代や地方によって名称や形態は多様である。とくに都市の祭礼に付随して発展し,祇園祭はもとより,大坂の天神祭(てんじんまつり),江戸の神田祭(かんだまつり)など,大都市を代表する祭礼は,例外なく,大量の山車をともなうものであった。…

【曳山狂言】より

…曳山で演じられる歌舞伎をいう。曳山は祭礼などで曳きまわされる飾り物を仕立てた山車(だし)で,移動式の歌舞伎舞台となり,この上で芝居が演じられる。…

※「曳山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android