書様(読み)カキザマ

デジタル大辞泉 「書様」の意味・読み・例文・類語

かき‐ざま【書(き)様】

書いたもののようす。かきよう
「まずい文章だな。それにこの―はどうだ」〈鴎外渋江抽斎
字や文章の書きぶり。書風
「いたう古めきたれど、―よしばみたり」〈明石

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精選版 日本国語大辞典 「書様」の意味・読み・例文・類語

かき‐よう‥ヤウ【書様】

  1. 〘 名詞 〙 文字、文章などの書き方。書かれた文字、文章のおもむきや書式。書きぶり。また、書式を集めた例文集。
    1. [初出の実例]「蔭孫藤原朝臣忠通、嘉承二年四月十日、書様如此。長徳四年宇治殿童殿上時名簿書様、行成書之」(出典:中右記‐嘉承二年(1107)四月一〇日)
    2. 「物がくどふて、いやしひ所があって、文の書(カキ)やうが違ふて」(出典浮世草子世間胸算用(1692)二)

かき‐ざま【書様】

  1. 〘 名詞 〙 字の書きぶり。書風。
    1. [初出の実例]「みちのくにがみに、いたう古めきたれど、かきざまよしばみたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)

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