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デジタル大辞泉
「月山」の意味・読み・例文・類語
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月山
がつさん
標高一九七九・五メートル。山頂は東田川郡羽黒町・立川町、西村山郡西川町との境界をなし、山域は前出三町のほか東田川郡朝日村・最上郡大蔵村などに及ぶ。臥牛山・犂牛山とも称した。南西の湯殿山は支峰。当山は標高約一〇〇〇メートルを超す花崗岩の第三紀層の基盤上に噴出した安山岩質の溶岩からなり、従来はアスピーテ型の典型的火山と称されていたが、今はコニーデ型に近い火山であるとみられている。山頂一帯は広い緩斜面で、頂上に近い立川町立谷沢には月山神社(本殿、社務所は羽黒町の出羽三山神社)があり、月読命を祀る。山頂北方の一段低い緩斜面(標高約一四六〇メートル)は弥陀ヶ原とよばれ、湿原の中にいろは四八池と称される小池沼が点在する。
月山
がつさん
飯梨川(富田川)の右岸、富田の塩谷集落の北にそびえる独立峰で、標高一八三・八メートル。もと勝日山ともいい、富田月山の称もあった。「出雲国風土記」意宇郡条にみえる加豆比乃高社・加豆比乃社が鎮座する山で、頂上に奥宮(加豆比乃高社)、麓の御殿平辺りに里宮(加豆比乃社)があったが、一山に富田城が築かれるにあたり加豆比乃社は移転させられたという。築城時期は源平争乱期と伝えるが確かではない。承久の乱後、月山を含む富田庄の地頭職は佐々木泰清に与えられ、その職を継いだ佐々木四郎義泰の系統はやがて富田氏を名乗った。
月山
がつさん
泊の北西にあり標高四一九・二メートル。江戸期は泊山または貴宝山とも呼称した。「北奥路程記」に「此辺数山重りたる入山に亀宝山と云ふて諸人参詣の神山あり」と記され、月山への参詣が知られる。「新撰陸奥国誌」に「麓まて四丁、高一里二十町余。南は出戸村の棚沢山に達り、北は白糠山に継き西は横浜村の山に連る。
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月山
がっさん
島根県東部,安来市広瀬にある山。標高 192m。山中には尼子氏の居城富田 (とだ) 城跡 (史跡) があり,山麓には岩倉寺,御子守社,堀尾吉晴公墓などがある。清水月山県立自然公園に属する。
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がっさん【月山】
山形県中央部にある火山。羽黒山,湯殿山とともに出羽三山とよばれる。標高1979.5m。丸くゆるやかな山頂付近の地形から楯状火山と思われてきたが,安山岩質の溶岩などからなる成層火山であり,火山体山頂部が爆発によって欠損し,北西面に向いた馬蹄形の爆裂火口を見せている。したがって庄内平野側からはこの爆裂火口の急斜面が黒くそびえて見えるため犂牛(くろうし)山の別名がある。噴出した山頂の溶岩円頂丘が冷えないうちに次の活動で吹き飛んだらしく,その火砕流が北西麓に広い小起伏のすそ野面を作っている。
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がっさん【月山】
島根の日本酒。酒名は、尼子氏の居城があった城山にちなみ命名。大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒をそろえる。全国新酒鑑評会で平成9年度から5年連続金賞受賞など受賞実績多数。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は島根県名水百選のひとつで、江戸時代には藩主の茶をたてるのに使われた「お茶の水井戸」の水。蔵元の「吉田酒造」は文政9年(1826)創業。所在地は安来市広瀬町広瀬。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
月山
(山形県鶴岡市・西村山郡西川町・東田川郡庄内町)
「出羽三山」指定の観光名所。
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月山(がっさん)
島根県、吉田酒造株式会社の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。
月山
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世界大百科事典内の月山の言及
【出羽三山】より
…山形県のほぼ中央部,朝日山地の北端部に位置する月山(がつさん)(1979.5m),湯殿山(1500m),羽黒山(436m)の三山をあわせていう。月山と湯殿山は近接しているが,羽黒山は両山の北約20kmに位置する。…
【納骨】より
…そのような霊場信仰のある山には,おのずから修行者が住みやがて住坊が霊場寺院となるから,納骨はその霊場寺院に納める形になる。しかし山に納骨した風も出羽三山の月山(がつさん)に見られ,月山では山頂(阿弥陀如来をまつった)に納骨していた。明治初年の神仏分離以来それを禁止したところ,登山者はかってに山頂の月山神社周辺や9合目の賽の河原に埋骨していくので,現在は神社境内に祖霊社を設けて,神官が納骨と祖霊供養を受け付けている。…
【山開き】より
…江戸では,大山(おおやま)に初山と称して6月に登る慣行があったし,富士山の山開きの旧6月1日には,町の富士塚に参詣・登拝する習俗があった。また,修験の山である月山や大峰山では,山開きに堂を開く戸開(とあけ)式が行われ,ともに旧4月8日であった。この日は〈卯月八日〉で,大峰では冬ごもりして験力を身につけた晦日(みそか)山伏が山を下る日であり,一般には村人が山に登って依代(よりしろ)としての花を採り,山の神を田の神として村に迎える日である。…
※「月山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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