有り触れる(読み)アリフレル

デジタル大辞泉 「有り触れる」の意味・読み・例文・類語

あり‐ふ・れる【有り触れる】

[動ラ下一][文]ありふ・る[ラ下二]多く「ありふれた」「ありふれている」の形で)どこにでもある。ざらにある。普通であって珍しくない。「―・れた事件
[類語]平凡ありきたり凡俗普通一般一般的尋常通常平常通例標準標準的平均的つねただ当たり前常並み世間並み十人並み月並み凡庸日常茶飯日常茶飯事平平凡凡常套決まりお定まり平板類型的紋切り型芸がないノーマルレギュラースタンダード

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精選版 日本国語大辞典 「有り触れる」の意味・読み・例文・類語

あり‐ふ・れる【有触】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ありふ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 どこにでもある。珍しくもない。陳腐である。ざらにある。
    1. [初出の実例]「かぢの葉に有ふれたる哥をあそばし祭給へば」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)
    2. 「倉地も葉子もあり触れた文句にまで思ひ存分の批評を加へた」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)

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