有色(読み)ユウショク

デジタル大辞泉 「有色」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しょく〔イウ‐〕【有色】

色がついていること。「有色ガラス」⇔無色

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「有色」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しょくイウ‥【有色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 色のあること。色のついていること。また、特に美しいこと。なまめかしいこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「我はもとよりゆうしょくの花一時の盛なればちるを何と恨みんや」(出典:光悦本謡曲・仏原(1452頃))
    2. [その他の文献]〔管子‐戒〕
  3. 遊里で、容貌の美しい男、また、情夫密夫をいう。いろ
    1. [初出の実例]「有浅黄裏有侠客又有有色(ユウショク)」(出典洒落本・広街一寸間遊(1778)序)
  4. うしき(有色)

う‐しき【有色】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 物質的存在としての、形のあるもの。⇔無色(むしき)。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔金剛経
  3. 欲界色界の二界、または、色界。〔金剛般若経疏〕
  4. うしき(有職)
    1. [初出の実例]「但於有色物者不可被用之由」(出典:大乗院寺社雑事記‐寛正六年(1465)一〇月一四日)

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