朝憲紊乱(読み)チョウケンビンラン

デジタル大辞泉 「朝憲紊乱」の意味・読み・例文・類語

ちょうけん‐びんらん〔テウケン‐〕【朝憲×紊乱】

政府転覆など、国家の基本的統治組織を不法に破壊すること。この目的でなされる暴動内乱罪となる。ちょうけんぶんらん。

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精選版 日本国語大辞典 「朝憲紊乱」の意味・読み・例文・類語

ちょうけん‐びんらんテウケン‥【朝憲紊乱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「びん」は「紊」の慣用読み ) 合法的な手段によらないで、政府の転覆など、国家の基本的組織を破壊すること。すなわち暴力革命を行なうことで、内乱罪の適用を受ける。ちょうけんぶんらん。
    1. [初出の実例]「平民新聞は朝憲紊乱の嫌疑を以て告発せられたり」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉刊行日記)

ちょうけん‐ぶんらんテウケン‥【朝憲紊乱】

  1. 〘 名詞 〙ちょうけんびんらん(朝憲紊乱)

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世界大百科事典(旧版)内の朝憲紊乱の言及

【内乱罪】より

…日本国の政治的基本組織を不法に変革・破壊すること(憲法の定める統治の基本秩序の壊乱)を目的とした暴動を行う罪(刑法77条)。刑法は,国の統治機構の破壊や領土において国権を排除して権力を行使することを目的の例として挙げている。前者は行政組織の中枢である内閣制度を不法に破壊・変革することをいい,単に個々の閣僚を殺害して内閣の更迭を目的とするだけでは本条にいう〈目的〉があったとはいえない。本罪の行為は暴動である。…

※「朝憲紊乱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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