改訂新版 世界大百科事典 「木室卯雲」の意味・わかりやすい解説
木室卯雲 (きむろぼううん)
生没年:1708-83(宝永5-天明3)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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江戸中期の狂歌人。名は朝濤(ともなみ)、通称庄左衛門。別号白鯉館、二鐘亭半山。幕臣。勤務のかたわら慶紀逸(けいきいつ)門下の俳人として知られ、また狂歌を詠んで番頭(ばんがしら)に昇進したことで評判になった。1772年(安永1)からは文筆に活躍し、とくに『鹿子餅(かのこもち)』は江戸小咄(こばなし)の祖とされて噺本(はなしぼん)の流行を興し、また後編『譚嚢(たんのう)』もある。狂歌は家集『今日歌集(きょうかしゅう)』を出してから、四方赤良(よものあから)(蜀山人(しょくさんじん))らの天明(てんめい)狂歌にも参加したし、ほかに随筆『奇異珍事録』や『見た京物語』があって、江戸文学草創期の、幕臣文人の代表的な人物である。
夜鳴くは珍しからず昼の野へ虫のねごとをきゝにこそゆけ
[浜田義一郎]
…江戸小咄らしいきびきびした咄が多く,〈蜜柑〉〈盗人〉〈借雪隠(かりせつちん)〉〈初夢〉など現在の落語でも聴かれる。作者の山風は,小普請(こぶしん)の幕吏で,木室卯雲(きむろぼううん)として狂歌でも有名である。【野田 寿雄】。…
※「木室卯雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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