未だ(読み)マダ

デジタル大辞泉 「未だ」の意味・読み・例文・類語

まだ【未だ】

[形動][文][ナリ]
その時点までに実現していないさま。「食事の未だな人は早く済ませなさい」
ましなさま。
磊落母親に物をいったりするは―な事」〈二葉亭浮雲
いまだに未熟であるさま。また、物わかりの悪いさま。
「ほんに年に似合はぬ―な事をいはしゃるわいの」〈浄・嫩軍記
[副]《「いまだ」の音変化》
(打消しの語を伴って)ある事柄がその時点までに実現していないさま。「未だ帰らない」「未だできていない」
期待されるべき状態になっていないさま。「独立には未だ早過ぎる」「今は未だ五月だ」
前からの状態がその時まで続いているさま。「未だ雨が降っている」「未だ寝ている」
残りがあるさま。また、余地のあるさま。さらに。「未だ言いたいことがある」「期日まで未だ日数がある」
時間・日数が少ししかたっていないさま。たった。「父が死んで未だ一年だ」
十分ではないが、他にくらべればよいほうだという気持ちを表す。どちらかといえば。まだしも。「寒いのは未だ我慢できる」「退くよりは進むほうが未だましだ」
[類語]1)(2)(3いまだいまだに今もって今なおなおなおも依然未然未発相変わらず矢張りやっぱりなおかつまだまだいまだ嘗てつい・今のところ・今に至るも/4もうあと更になおもっとよりなおさらますます一層一段と余計いやが上にいよいよも少しもう少しずっと然も今一つもう一ついまいち今少しもそっとぐっとぐんと/(6まだしも曲がりなりにもえんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやくようようようやっと何とかかろうじてからくも危うくすんでのところやっとこさ間一髪どうかこうかかつがつどうやらこうやら危なくすんでのことあわや九死に一生を得るすれすれまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれすんでにほとんど

いま‐だ【未だ】

[副]
今になってもまだ実現していないさま。「未だはっきりしない事故原因」
以前のままであるさま。「周囲の山々は未だ冬の装いである」
[補説]漢文訓読で「未」を「いまだ…ず」と読むことから、打消しの語を伴って用いられることが多い。「いま」は「今」、「だ」は「だに」の「だ」とも、副詞をつくる接尾語「だ」ともいわれる。
[類語]未だなおいまだに今なお今もってなおも依然未然未発相変わらず矢張りやっぱりなおかつまだまだいまだ嘗てつい・今のところ・今に至るも・まだしも曲がりなりにもえんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやくようようようやっと何とかかろうじてからくも危うくすんでのところやっとこさ間一髪どうかこうかかつがつどうやらこうやら危なくすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだし不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんど

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