デジタル大辞泉 「末路」の意味・読み・例文・類語 まつ‐ろ【末路】 1 道の終わり。2 一生の最後。晩年。ばつろ。「人生の末路」3 盛りを過ぎて衰え果てた状態。なれのはて。ばつろ。「英雄が哀れな末路をたどる」[類語](2)老い先・晩年・老後・余生/(3)没落・落ちぶれる・うらぶれる・成り下がる・零落・凋落ちょうらく・転落・落魄らくはく・淪落・堕落・斜陽・地に落ちる・成れの果て・見る影もない・末期的・衰残・弱体化・衰弱・衰微・衰退・頓挫・衰え・減退・後退・退潮・朽ちる・消沈・衰亡・たそがれ・失速・焼きが回る・耄碌もうろく・ぽんこつ・火の車・終末・大詰め・尾羽うち枯らす・世も末・廃れる・衰える・寂れる・落ち目・下火・尻すぼみ・廃退・下り坂・左前・不振・じり貧・どか貧・先細り・下がり目・低落・廃る・傾く・尻下がり・尻切れとんぼ・竜頭蛇尾・孤城落日 ばつ‐ろ【末路】 「まつろ(末路)」に同じ。「山師の―はあれと指されて」〈一葉・やみ夜〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「末路」の意味・読み・例文・類語 まつ‐ろ【末路】 〘 名詞 〙① 道の終わり。道のすえ。行程の終わり。行路のすえ。ばつろ。[初出の実例]「幸に末路墺国の博覧会にあふ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉例言)[その他の文献]〔戦国策‐秦策〕② 人の一生のすえ。生涯の最後。晩年。ばつろ。[初出の実例]「生涯付レ酒青雲隔、末路逢レ人白髪寒」(出典:寛斎摘草(1786)三・得宮田子亮書、有薦余某藩之言、賦謝)「痛ましき君が末路(マツロ)はあざやかに胸に描かるひとりおもへば」(出典:酒ほがひ(1910)〈吉井勇〉痴夢二)[その他の文献]〔漢書‐鄒陽伝〕③ 盛んであったものが衰えてきた時期。物事の衰えたすえ。ばつろ。[初出の実例]「君不レ見伏波末路困二壺頭一、回レ首却憶馬少遊」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)五・画馬引、為福井敬斎君賦) ばつ‐ろ【末路】 〘 名詞 〙 行路のすえ。また、生涯の最後。転じて、盛んであったものが衰えたさき。なれの果て。まつろ。[初出の実例]「山師の末路(バツロ)はあれと指されて」(出典:やみ夜(1895)〈樋口一葉〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「末路」の読み・字形・画数・意味 【末路】まつろ 道の終わり。世や人の末期。宋・李格非〔洛陽名園記、呂文穆園〕嗚呼(ああ)、大夫、にむに方(あた)り、一己の私を放(ほしいまま)にして自らの爲にし、天下の治忽をれば、きて此の樂しみを享けんと欲するも得んや。の末路、是れのみ。字通「末」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報