日本列島の主要部をなす島。日本の政治、産業、経済、文化などの中心をなし、人口の約80%が集まっている。本州の名は「本(もと)(中心)をなしている地域」に起因するものといえよう。
北東から南西へかけて細長い形をなし、その長さ約1500キロメートル、最大幅300キロメートル。面積22万7414平方キロメートル。本州は太平洋へ凸面を向けた弧状(島弧)をなし、中央の山地は火山帯に覆われるものが多く、分水山地をなし、太平洋・日本海の両斜面に分けられる。地帯構造上からは、中央部をほぼ南北に縦断するフォッサマグナによって、西南日本(さらに内帯と外帯に二分)と東北日本(表帯と裏帯に二分)に分けられる。そして中央部の飛騨(ひだ)・赤石(あかいし)両山脈には3000メートルを超す高山が多く、本州の屋根といわれる。河川は短く急流で広大な平野は少ないが、関東・濃尾(のうび)・大阪の諸平野は比較的広い。
気候は温帯が主であるが、暖帯・冷帯・高山の気候もみられ、太平洋・日本海・中央高地の気候区に大別され、それぞれがまたいくつもの小気候区に分けられる。これは、本州が南北に長く延び、山地と平野の高低差が大きく、それに太平洋・日本海・瀬戸内海の斜面と夏冬の季節風の関係による。そしてそれぞれの気候区で農林業や衣食住の生活、住民性、習俗にも特色がみられる。
関東・東海・関西・山陽の諸平野を連ねる地域は早くから産業活動が盛んで、陸・海・空の交通が整い、都市が多く発達し、人口も集中して(日本総人口の約40%)東海道メガロポリスとよばれている。これに次いで北陸、東北南部が開けている。1都2府31県に分けられる。
[浅香幸雄]
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