本生(読み)ホンショウ

デジタル大辞泉 「本生」の意味・読み・例文・類語

ほん‐しょう〔‐シヤウ〕【本生】

《「ほんじょう」とも》仏語
仏の過去世における菩薩行ぼさつぎょうのこと。
本生経ほんしょうきょう

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精選版 日本国語大辞典 「本生」の意味・読み・例文・類語

ほん‐せい【本生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 養子生家
    1. [初出の実例]「養父母。五月。〈謂。其養子為本生一年。即養父母子一月也〉」(出典令義解(833)喪葬)
  3. 人としてのあるべき生き方。
    1. [初出の実例]「只其品位を保ち、其本生(ホンセイ)を全ふせしめんとするは譬へば車なくして陸を行き、舟なくして水を渡らんとするが如く」(出典:妾の半生涯(1904)〈福田英子一四)
  4. ほんしょう(本生)

ほん‐しょう‥シャウ【本生】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. ( [梵語] jātaka の訳 ) 十二分経一つ釈迦の前生における菩薩としての多く善行を説いたもの。本生経本生譚。〔正法眼蔵(1231‐53)〕
  3. 広く仏・菩薩の前生の修行をいう。

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