本蒔絵(読み)ホンマキエ

デジタル大辞泉 「本蒔絵」の意味・読み・例文・類語

ほん‐まきえ〔‐まきヱ〕【本×蒔絵】

消し粉蒔絵など簡単な技法による蒔絵に対して、本格的な蒔絵。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本蒔絵」の意味・読み・例文・類語

ほん‐まきえ‥まきヱ【本蒔絵】

  1. 〘 名詞 〙 丸粉(まるふん)を用いて行なう本格的な蒔絵。廉価な蒔絵に用いられる消粉蒔絵や平極蒔絵が研ぎ出せないのに対して、本蒔絵は各種の応用技法が可能である。また、室町時代以来の伝統技法を伝えて正統を誇った幸阿彌家で作った蒔絵をいうこともある。
    1. [初出の実例]「鼈甲のさし櫛が本蒔絵(ホンマキヱ)にて三匁五分で出来る」(出典浮世草子好色一代男(1682)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android