机上の空論(読み)キジョウノクウロン

デジタル大辞泉 「机上の空論」の意味・読み・例文・類語

きじょう‐の‐くうろん〔キジヤウ‐〕【机上の空論】

頭の中だけで考え出した、実際には役に立たない理論や考え。
[補説]「砂上の楼閣」との混同で、「砂上空論」とするのは誤り。
[類語]砂上の楼閣座上の空論絵に描いた餅素引きの精兵せいびょう観念的観念論空想的非現実的非論理的空理空論

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精選版 日本国語大辞典 「机上の空論」の意味・読み・例文・類語

きじょう【机上】 の 空論(くうろん)

  1. 机の上の考えだけで、実際には合わない意見。実際には役に立たない考え。空理空論。
    1. [初出の実例]「その畢竟世間を知らざる机上の空論」(出典:落梅集(1901)〈島崎藤村〉七曜のすさび・火曜日の新茶)

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ことわざを知る辞典 「机上の空論」の解説

机上の空論

机の上で考えただけの、実際には役に立たない意見。実地に適用できないむだな議論

[使用例] これほど机上の空論はなく、天国の詩である[川端康成雪国|1935~47]

[類句] 畳の上の水練

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