条目(読み)ジョウモク

デジタル大辞泉 「条目」の意味・読み・例文・類語

じょう‐もく〔デウ‐〕【条目】

箇条書きにした法令規則。また、その一つ一つ項目。「条目ごとに検討する」
[類語]種目細目条項品目部類部門

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精選版 日本国語大辞典 「条目」の意味・読み・例文・類語

じょう‐もくデウ‥【条目】

  1. 〘 名詞 〙 箇条書の文書
  2. 箇条書になっている法律・規則。
    1. [初出の実例]「条々 一御料所御仕置を始め、地方御用吟味之次第 御代々之御条目定書等兼々分明之事候処」(出典:御触書寛保集成‐二三・正徳三年(1713)四月二三日)
    2. 「慶長年中、東照宮醍醐法流の事、其の沙汰に任せらるる由の御条目はいづれの所にありや」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)下)
    3. [その他の文献]〔漢書‐公孫賀伝賛〕
  3. 箇条書になっている法律・規則などの各項目。条規の項目。
    1. [初出の実例]「此条目内、若雖一事、於違犯者」(出典東寺百合文書‐は・長祿三年(1459)一一月二四日・公人中連署起請文)
    2. 「正於五刑、前の辞とは罪人の条目にえらびただして」(出典:史記抄(1477)三)
    3. [その他の文献]〔晉書‐刑法志〕

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普及版 字通 「条目」の読み・字形・画数・意味

【条目】じよう(でう)もく

次第を立てた箇条書き。〔漢書、劉向伝〕向、乃ち~符瑞災異の記を集合し、~其の占驗をはし、比して相ひ從はしむ。各條目り、十一。號(な)づけて洪範五行傳論と曰ふ。

字通「条」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の条目の言及

【上杉氏】より


[戦国家法]
 越後上杉氏は,戦国大名としてその統治のために一定の法令,分国法を制定しなかった大名である。施策や判決などは個別に発布され,多く条目の形をとった(上杉家条目と総称)。謙信期のおもなものには,1560年(永禄3)府内町に出された11ヵ条の条目,翌年魚沼郡の上田,妻有両荘に発した徳政令,64年柏崎町に出された制札などがあり,外征による新領地の統治策を示したものに77年(天正5)の能登国制札がある。…

【覚書】より

…(1)ある種の古文書の俗称。正しくは手日記,条目,条書という。当事者間ではすでに理解しあった事柄を,備忘のため記録した書付,使者の口上によって詳しく説明する予定の事柄を個条書きにした文書などを指す。…

※「条目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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