東下(読み)トウカ

デジタル大辞泉 「東下」の意味・読み・例文・類語

とう‐か【東下】

都から東の地方へ行くこと。京都から関東に下ること。あずまくだり。
和宮―せられし婚姻慶賀を」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「東下」の意味・読み・例文・類語

あずま‐くだりあづま‥【東下】

  1. 〘 名詞 〙 京都から、関東地方へ行くこと。鎌倉時代はもっぱら鎌倉へ行くこと。海道下り。
    1. [初出の実例]「かの大納言あづまくだりののち、院に参り給し程に」(出典:増鏡(1368‐76頃)一二)
    2. 「あづまくだりと、うちみえて、さもゆふなる、上らうの、しうじう二人」(出典:浄瑠璃・山中常盤(1676頃))

とう‐か【東下】

  1. 〘 名詞 〙 都から東の方の地方へ行くこと。東へ下(くだ)ること。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「和宮東下(トウカ)せられし婚姻の慶賀を」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉二)
    2. [その他の文献]〔史記‐趙世家〕

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